卵子提供の利点と問題点について

卵子提供を選択するメリット

第三者から提供を受けた卵子で妊娠を目指していく不妊治療法が、卵子提供です。病気などで卵巣を摘出した人や早期閉経で卵子を作れない状態になった人など、自分の卵子を持たない人でも卵子提供という方法を選べば妊娠できる可能性が生まれます。さらに、卵子提供には高齢出産の悩みを解消できるというメリットもあります。 高齢になると妊娠しにくくなる原因の一つが、卵子の質の低下です。一度衰えてしまった卵巣や卵子を若々しい状態に戻すことはできませんが、第三者から若々しい卵子の提供を受ければ、妊娠しやすい状態を作ることができます。不妊治療というのは、長引けば長引くほど精神的負担も大きくなるものです。妊娠しやすい状態を作ることができる卵子提供という方法を選択すれば、こうした精神的負担を軽減することにも繋がります。

卵子提供という選択と問題点

卵子提供の問題点は、生まれてくる子供の遺伝子の問題です。体外受精の際に父親の精子を使うことで、子どもに父親の遺伝子を引き継ぐことができますが、母親の遺伝子を引き継ぐことはできません。卵子提供の場合、自分で出産を行うことになるため、生まれてくる赤ちゃんは戸籍上も実子として認められることになります。子どもへの告知もしなくて良いことになっていますが、成長をする中で子ども自身が違和感を覚えるようになる可能性がないとは言い切れません。誤魔化せばよいのではないかと考える人もいますが、子どもには出自を知る権利があります。妊娠出産をすれば終わりではなく、いずれ告知をしなければいけない状態になる可能性が残ることは、卵子提供の問題点の一つとなっています。